奥さんにいびきがうるさい!と言われ、いびきをかいている自覚はないのに、そんなにひどいのか・・・と思っているあなた。
そういえば、起きているときは仰向けになってもいびきなんてかかないのに、眠ってしまうといびきをかくのはどうしてなのでしょうか。
それは当たり前のようですが、なぜそうなのかをちゃんと考えたことはないですよね。
その理由は、人間の「眠る」というメカニズムの中にあります。
今回は、起きている時はかかないのに、寝るといびきをかくのはなぜなのか、その理由を解き明かすとともに、これからいびきを治したいと思っている方のために、いびきの原因についてまとめてお伝えします。
Contents
起きている時はかかないのに寝るといびきをかくのはなぜ?
「起きている時はかかないのに、寝るといびきをかくのはなぜ?」
この質問に答える前に、人間の睡眠というのはどういうことなのか、について説明します。
「睡眠」とは、脳が発達した人間が持つ重要な生理的行動で、生きるためには欠かすことのできない仕組み。
睡眠には浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」があり、私たちは睡眠中、この2つを90~120分のサイクルで交互に繰り返しています。
「レム睡眠」は、脳は活発に働いていますが、全身の筋肉がゆるんでリラックスしている状態で、心拍数や呼吸数が増加して不規則になり、呼吸は浅くなります。
一方、「ノンレム睡眠」は脳が休息して、体も休んでいますが、筋肉のほうはある程度働いている状態で、心拍数や呼吸数は安定し、深くゆったりとした呼吸になります。
眠りの深さは脳の覚醒度合いによりまして、「ノンレム睡眠」のほうが眠りが深くなります。
いびきに関係するのは、「筋肉がゆるんでいる状態か、そうでないか」のところ。
つまり、眠りの浅い「レム睡眠」のときに筋肉がゆるんで、舌の落ち込みが大きくなり、いびきをかくのです。
逆に、「ノンレム睡眠」のときは筋肉がある程度働いている状態なので、舌の落ち込みはそれほどでもなく、いびきはかきにくい。
なんとなく、眠りが深いときのほうがいびきをかきやすい気がしますが、実は逆だということですね。
これを読んでいる方の中には、自分のいびきの音で目が覚めた経験のある方がいるかもしれませんが、眠りの浅い「レム睡眠」のときにいびきをかきやすいということで、それも説明がつきます。
これが、人間の睡眠といびきの関係です。
いびきを治すために|原因を知ろう
奥さんにいびきがうるさい!と言われたら、重要なのはその原因を突き止めること。
なぜなら、いびきを治す方法は、その原因に応じて変わってくるから。
もし間違った対策で対応してしまうと、全く効果が出ず、せっかくの努力が無駄になってしまいます。
そうならないためにも、対策を取るその前に、いびきの原因をきちんと確認しましょう。
原因として最も多いのは肥満
いびきの原因として、最も多いのは肥満。太っていることで首周りに脂肪がついて、気道が狭くなっています。
そんな状態で、仰向けに寝ると舌の落ち込みが発生して、さらに気道が狭くなってしまうため、いびきがひどくなる結果に。
おすすめの対策は、やはりダイエットしかありません。
顎が小さい人はいびきをかく
顎が小さいと、仰向けで寝たときに口が開いてしまい、それが喉を圧迫して、いびきがひどくなります。
わかりやすい特徴としては、横から見たときに顎が引っ込んでいる人が当てはまります。
実際に仰向けになって口を開けてみると、顎によって喉が圧迫されるのがわかりますが、それがいびきの原因となるんです。
日本人はもともと顎が細く、いびきをかきやすい骨格をしていますが、ここ最近は固い食べ物を食べなくなってきたことから、さらに顎が小さくなってきています。
太っていないのにいびきをかいてしまうのは、このタイプの人に多いです。
おすすめの対策は、口閉じテープ。さらに、マウスピースも効果があります。
鼻づまりの人は病院で治してもらおう
鼻炎で鼻がつまっている状態だと、鼻で呼吸ができないためにどうしても口呼吸になりますよね。口呼吸によって口が開くと、舌の落ち込みが大きくなって、いびきがひどくなるんです。
口を閉じているときは舌が上顎についた状態になって、舌の落ち込みは抑えられるのですが、口を開いてしまうと、舌も上顎についていられずに喉の奥へ落ち込んでしまいます。
または、鼻のつまり自体が気道を狭くして、そこがいびきの原因となる場合もあります。
鼻が詰まっている原因として考えられるのは、副鼻腔炎(以前は蓄膿症と呼ばれていた)や鼻中隔彎曲(びちゅうかくわんきょく、鼻の骨が曲がった状態=形成不良)といった病気。
また、副鼻腔炎を放置しておくと鼻の粘膜が腫れあがり、鼻の中に鼻茸(鼻の粘膜の炎症でできるポリープ=腫瘍)ができ、これもいびきの原因になります。
この場合は病院に行ってください。耳鼻科で診てもらうのがベターです。
喉の疾病(扁桃肥大)が影響していることもある
扁桃肥大という、扁桃腺が肥大している状態の場合、喉の気道が狭くなって、いびきの原因となることがあります。
この扁桃肥大はいろんな感染症の原因となることも多く、早めに病院で対処することをおすすめします。
また、同様に口蓋垂(のどちんこ)が生まれつき大きな人は、それ自体が振動したり、気道を狭める原因となって、いびきになるんです。
この場合も自力で治すことは難しいため、病院へ行ってください。
寝酒もいびきを助長する
毎日、晩酌をするという人は要注意。アルコールには筋肉を緩ませる効果があり、お酒を飲んで寝ると喉の気道を支える筋肉がゆるみ、舌がより落ち込みやすくなって、いびきがひどくなるんです。
毎日の晩酌では適量を守りましょう。また、適度に休肝日を作ってください。
適量は、ビールなら500ml、焼酎なら100ml。
少ないなー、という声が聞こえてきそうですが、快眠と健康、そして幸せのためです!
いびきの共通対策は横向き寝
いびきの原因がどんなであれ、共通対策として有効なのは、横向き寝です。
横向きに寝ることによって、気道を狭くする原因である舌の落ち込みを防ぐことができるんです。
この横向き寝をサポートしてくれるのが枕。ネット上で売られているのを見かけますが、枕はその人によって合う・合わないがあるため、買う際にはお店に行って実際に手に取ってみるのがよいでしょう。
実際に見て触って確かめた後で、買うのはネットでもいいですよね。
また、抱き枕も横向き寝を促してくれます。
抱き枕の代わりに、奥さんを抱いて眠るのも効果があります!けど、今のあなたには難しいかもしれませんね・・・奥さんに拒否される可能性大。
それは、いびきを治して夫婦仲を回復してからにしましょう。
もちろん、夫婦仲が良い人は奥さん抱き枕にチャレンジしてみてもいいですよ!
なお、いびきの原因によっては、横向きで寝ても治らない場合があります。その時は、こちらの記事に対処法をまとめていますので、ご確認ください。
参考:横を向いて寝てもいびきをかいてしまう|横向きでも治らないのはなぜ?
まとめ
今回は、「起きている時はかかないのに、寝るといびきをかくのはなぜ?」ということで、睡眠といびきの関係、またこれからいびきを治したいと思っている方のために、いびきの原因についてまとめてお伝えしました。
いかがだったでしょうか、睡眠といびきの関係については意外なところもあったのでは?
睡眠のメカニズムを理解して、いびきの原因を突き止めれば、あとはもういびきを治すために行動するだけです。
その行動を継続した先には、明るい幸せな未来が待っていますよ。
睡眠というものを理解して、いびきを治して、快眠と健康、そして幸せを手に!
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