奥さんから「いびきがうるさい」と言われてしまったあなたは、もしかして、「大げさな・・・そんな大したことじゃないでしょ?」と思っていませんか?
そう思うのも無理はありません。いびきは、寝ている本人にとっては自覚のないものですし、睡眠時無呼吸症候群でない限りは日中にひどい眠気を感じることもありませんからね。
でも、そんなあなたの隣で寝ている奥さんにとっては、迷惑以外の何ものでもない状況。
想像してみてください。毎日のように隣でひどいいびきをかかれ、うるさくて全然眠れない・・・そして朝、一睡もできずに会社へ行かなければいけなくなったあなたを。
そんなことになったら、寝不足で会議中に居眠りしたり、仕事も手につかず、奥さんにイライラして夫婦関係は険悪になることでしょう。
あなたの奥さんがまさにそんな状況なわけで、「寝室を別にして」と言われてもおかしくありませんよね。
そうか・・・じゃあ医者に診てもらって、手術でもすればすぐに治せるかな、と思ったら大間違い。手術は、いびきの原因をきちんと突き止めた上で行わないと、最悪の場合手術したのに全く改善しない、ということになってしまいます。
しかも、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合を除いて、いびきの手術には保険が適用されません。つまり、10割負担ということであり、これは経済的にも負担が大きい。
今回は、いびきは手術で完治するとは限らない、治らない場合があるんだということを理由とともにお伝えします。
Contents
いびきの手術の前に原因と対策を知っておく
先ほどもお伝えした通り、いびきは手術したからといって完治するとは限りません。原因によっては治らない場合があるんです。
そのため、あなたのいびきの原因が何なのかを事前に突き止めておく必要があります。
肥満
肥満になると喉周りに脂肪がつき、それによって気道が狭くなります。わかりやすいのは二重アゴの人ですね。
この場合は、手術の前にダイエットするしかありません。
毎日体重計に乗って、測定結果をメモするのが長続きの秘訣。ぜひ目標を持って、チャレンジしてみてください。今は便利なダイエットアプリも多くありますよ。
顎が小さい
顎(あご)が小さい場合、下顎に舌が収まりきらないため、寝たときに舌が落ち込みやすくなり、気道を狭める原因となります。
こちらも手術というよりは、歯医者での矯正治療がメインとなるでしょう。処置としては、マウスピースを製作してもらうのが一般的。
年齢による筋力低下
年齢を重ねると、老化によって筋肉が緩んできます。気道の筋肉も緩んでくるため、気道が狭くなりがちになります。
こちらも手術ではなく、口まわり・首まわりの筋力トレーニングが効果的。
別の記事でいびき体操の方法をご紹介していますので、こちらでご覧ください。
参考:いびきの治し方|トレーニング【筋トレ】で治す!自力でいびき対策
アルコールや薬による筋肉の緩み
お酒や睡眠薬、精神安定剤を服用すると、気道の筋肉が緩み、気道が狭くなります。そのため鼻呼吸では呼吸が十分にできず、口呼吸になりやすくなり、いびきをかいてしまいます。
こちらも手術の前に、寝る前のお酒や睡眠薬は控えめにするのが効果的です。
鼻炎
アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症(鼻の骨が曲がった状態=形成不良)などの鼻の疾患を抱える人は、鼻づまりになることが多く、口呼吸をしがち。口呼吸だといびきをかきやすくなります。
また、副鼻腔炎を放置しておくと鼻の粘膜が腫れあがり、鼻の中に鼻茸(鼻の粘膜の炎症でできるポリープ=腫瘍)ができます。これもいびきの原因に。
この場合、レーザー治療によって鼻の粘膜を焼き切ることが効果的な場合があります。
喉の炎症や部分肥大
扁桃腺が肥大していると、喉の気道が狭くなって、いびきの原因となることがあります。
この扁桃肥大はいろんな感染症の原因となることが多いため、もしあなたがそうであれば早めの対処をおすすめします。
また、のどちんこが長い人は、特に口呼吸の時に気道が狭くなったり、のどちんこ自体が振動して、それがいびきになるんです。
これらは、手術の対象となり得ます。
いびきは手術で治らない?その原因
しつこいようですが、いびきは手術したからといって完治するとは限りません。原因によっては治らない場合があります。
ここでは、いびきが手術で治らない場合の例を2つご紹介します。
扁桃腺・のどちんこ(口蓋垂)を切る
いびきを治すための手術として、扁桃腺・のどちんこ(口蓋垂)を切るというのがあります。しかし、この手術が有効なのは、
「のどちんこが長くて、扁桃腺が大きく、それがいびきの原因になっている場合」
に限られます。
そうでない人がのどちんこを切ったとしても、全く効果はありません。
仮にのどちんこが長かったとしても、いびきの原因はそこではなく、舌の落ち込みがひどいことだったりするのです。
レーザー治療
のどの気道をふさいでいる箇所にレーザーを当てて、気道を広げる手術がありますが、これも100%完治するとは限りません。事前にきちんとした診断を行ってくれる病院なら治療効果も高いでしょうが、そうでない病院も中にはあります。
また、診断の結果、レーザー治療が不可能となる場合もあります。特に心臓や脳血管、呼吸器に問題がある場合など。
まとめ
いびきの原因により、手術が必要な場合と手術をしなくても解消できる場合がありますので、まずは手術を受けようとする前に、あなたのいびきの原因が何なのか、きっちりと確認してください。
いびき自体は病気ではないため、慌てて病院を受診する必要はありません。ただし、一緒に寝ている奥さんがノイローゼ気味だったり、寝不足がひどくてイライラしているようなら、夫婦関係がこれ以上悪化しないうちに早めの受診がおすすめ。
また、あなたが寝ているときの状況を奥さんに聞いてみて、もし睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるときは早めに病院へ行きましょう。こちらの場合は命にかかわる場合があります。
病院を受診した結果、手術が必要な場合でも、いびきは自覚症状がないため、手術を決断するには相当な勇気が必要。通常は保険が適用されないため、経済的にも大きな負担です。
最新のいびき治療には、切らずに治すレーザー治療もありますので、手術を行う前に自分でもいろいろと調べてみてください。
なるべくなら手術をせずにいびきを治して、快眠と健康、そして幸せを手に!
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