いびきが横向きでもうるさいのはなぜだろう・・・横向きに寝れば舌が落ち込まず、喉の気道が狭くなるのを防ぐことができて、いびきをかかないはずなのに。
その答え、今すぐにでも知りたいですよね。
以前の記事で「間違った横向き寝をしていないか」について書いたのですが、「自分は正しい横向き寝をしている」というあなたは、いびきの裏に大きな病気を抱えているのかも。
今回は、正しい横向きでもいびきがうるさいときに考えられる、全ての原因と治し方を完全解説します。
Contents
いびきが横向きでもうるさい原因
いびきが横向きでもうるさい原因について、考えてみます。
いびきは睡眠中に舌が下に落ち込み、喉(のど)の気道が狭くなったとき、そこを空気が通ることで発する振動音が原因。
だったら、横向きに寝ることによって舌の落ち込みを防ぎ、いびきを防ぐことができるはずですよね。でも、あなたは横向きでもいびきがうるさいということは、それ以外の原因があるということ。
そこで、ここでは考えられる原因を5つ挙げます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
この睡眠時無呼吸症候群という病名、あなたならもうご存知ですよね。
睡眠時無呼吸と診断されるのは、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、それが一晩の睡眠中(7時間)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あったとき。
主な症状は下記のとおりです。
- 睡眠中に大いびきをかき、発作的に息が止まる、これを繰り返す。
- 睡眠時間は十分取っているのに、寝不足な感じがする。
- 朝起きたときに頭痛がしたり頭が重い。
- 日中に強い眠気を感じる。
本人は眠っているので気がつかないのが、この睡眠時無呼吸症候群。あなたも奥さんから指摘されるまで意識していなかったでしょう。
一見熟睡しているようでも、寝ている途中に息が止まるなどして睡眠が不安定なため、睡眠不足になっているんです。
その場合、睡眠中の症状は自覚がなくとも、朝起きたときのだるさや日中の眠気、疲労感といった症状は自覚しているはず。
慢性鼻炎(副鼻腔炎、鼻の形態不良、鼻茸)
鼻炎で鼻が詰まっている状態だと、口呼吸になりますよね。その口呼吸が舌の落ち込みを助長して、いびきがひどくなるんです。
鼻が詰まっている原因として考えられるのは、副鼻腔炎(昔は蓄膿症と呼ばれていました)や鼻中隔彎曲(鼻の骨が曲がった状態=形成不良)といった病気。
また、副鼻腔炎を放置しておくと鼻の粘膜が腫れあがり、鼻の中に鼻茸(鼻の粘膜の炎症でできるポリープ=腫瘍)ができます。これもいびきの原因になります。
喉の病気(扁桃肥大)
扁桃腺が炎症を起こして腫れている場合、喉の気道が狭くなって、いびきの原因となることがあります。
この場合、肥大した部分を切り取るなどの手術がよく行われます。
この扁桃肥大はいろんな感染症の原因となることが多いので、もしあなたがそうであれば早めに対処してください。
のどちんこ(口蓋垂)が大きい
のどちんこが生まれつき大きな人は、特に口呼吸の時に気道が狭くなったり、のどちんこ自体が振動して、それがいびきになるんです。
こちらも扁桃腺と同様、肥大した部分を切り取るなどの手術が行われます。
顎(アゴ)が小さい
顎が小さい人は、顎の骨格に問題があることが多く、骨格が原因で気道が狭くなることがあります。
歯のかみ合わせも悪く、仰向けに寝たときに下アゴが落ち込んで、口が開いてしまいます。
それで口呼吸になって、いびきをかいてしまうわけです。
手術するのは難しい場合が多く、比較的簡単で有効な対処法は、マウスピースを使って舌が落ち込まないようサポートすること。
いびきは横向きでも治らない場合があるんです
以上の症状により、いびきは横向きでも治らない場合があります。
自分では睡眠時間を確保して熟睡できているつもりでも、実際は慢性的な睡眠不足となって、日中の眠気によって生活に支障をきたすことも。
日中の眠気がひどくなると仕事上のミスも増え、車などの乗り物を運転する方は事故を起こす危険も出てきます。高血圧をはじめとする生活習慣病の原因にもなるため、早めの受診と治療が必要。
いびきが横向きでもうるさいときの治し方
前項ではいびきが横向きでもうるさいときに考えられる原因を見てきましたが、ここでは治し方をお伝えします。
といっても、原因を見てもらえればわかるように、これはもう自力ではどうにもならないですよね。
もはや枕を変えればいい、とかいうレベルではなく、まずは病院で診てもらってください。
どうやって治していくか、はその後です。
肥満体質だったり、もしくは家族からの指摘で睡眠時無呼吸症候群が疑われるときは、呼吸器科(呼吸器内科)へ行くのが良いでしょう。
そうではなく、症状がいびきだけの場合、まずは耳鼻咽喉科へ。病院によってはいびき外来を設けている病院もあります。
まとめ
いびきが横向きでもうるさいというとき、まずは正しく横向き寝ができているかをチェック。
参考:横を向いて寝てもいびきをかいてしまう|横向きでも治らないのはなぜ?
正しく横向き寝ができているときは、今回ご紹介したような病気(睡眠時無呼吸症候群、慢性鼻炎、喉の病気、顎が小さい)が隠れている可能性がありますので、早めに病院を受診してください。
症状がいびきだけの場合、まずは耳鼻咽喉科へ。睡眠時無呼吸症候群が疑われるときは、呼吸器科(呼吸器内科)へ行くのが良いでしょう。病院によってはいびき外来を設けている病院もあります。
適切な対処方法でいびきを治して、快眠と健康、そして幸せを手に!
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