奥さんからいびきがうるさい!と言われ、「ちょっとあなた、横向きで寝てみてよ!」と言われてそうしてみたけど、横向きでもいびきが止まらないんだと。
横向きで寝れば、いびきは治すことができるっていうけど、横向きに寝てみても治らない・・・
実は、いびきにはいろんな原因がありまして、全てが横向きで治るとは限らないんです。
今のあなたは、おそらくいびきのせいで眠りが浅くなって疲れが取れない状態。日中の眠気がひどくて、会議中に寝てしまうなんてことはありませんか?
また、あなたも大変ですが、奥さんも同じように大変です。寝室が同じであれば、きっと毎日眠れずに寝不足になっていることでしょう。
今後の夫婦生活を円満にしていくためにも、いびきはすぐに改善したいもの。
そこで、今回は横向きでもいびきが止まらない原因と、その改善方法を紹介します。
Contents
横向きでも止まらないいびきは早めの改善を
いびきは自分が寝ている間に発生するため、なかなか自覚できないもの。あなたも奥さんから指摘される前までは、それほど意識していなかったのではないでしょうか。
ただ、自覚がないからといって長い間放置すると、命に関わる病気になることも。重症の睡眠時無呼吸症候群の人の死亡率は、健康な人のなんと2.6倍とも言われています。
さらに、普段いびきをかく人は高血圧や糖尿病になりやすいというデータがあります。
また、睡眠時無呼吸症候群の合併症として挙げられている病名の中には、心臓病や脳卒中といった怖い病名も。
いずれにしろ、早めに病院で診てもらってください。なるべく早く。
横向きでもいびきが止まらない原因5つと改善方法
ここで横向きでもいびきが止まらない原因をお伝えしますが、最初に言っておくと、肥満を除いては、自力ではどうにもならないもの。
繰り返しますが、早めに病院で診てもらってください。
口呼吸
いびきの原因は、睡眠中に舌が下に落ち込み、喉(のど)の気道が狭くなったとき、そこを空気が通ることで発する振動音。
口呼吸になると、当然ながら口が開きますよね。口が開くとき、下顎(あご)って真下に開くのではなく、顎の付け根を中心に扇状に開くんです。
そうすると顎が喉に近づいて、顎が喉を圧迫する形になります。つまり、喉の気道が狭くなっていびきが発生するわけ。
喉の病気(扁桃肥大、のどちんこ)
扁桃腺が肥大している場合、喉の気道が狭くなって、いびきの原因となることがあります。この場合、肥大した部分を切り取るなどの手術がよく行われます。
この扁桃肥大はいろんな感染症の原因となることが多いので、もしあなたがそうであれば早めに対処してください。
また、のどちんこが生まれつき大きな人は、特に口呼吸の時に気道が狭くなったり、のどちんこ自体が振動して、それがいびきになるんです。
こちらも扁桃腺と同様、肥大した部分を切り取るなどの手術が行われます。
慢性鼻炎(副鼻腔炎、鼻の形態不良、鼻茸)
鼻炎で鼻が詰まっている状態だと、口呼吸になりますよね。その口呼吸が舌の落ち込みを助長して、いびきがひどくなるんです。
鼻が詰まっている原因として考えられるのは、副鼻腔炎(昔は蓄膿症と呼ばれていました)や鼻中隔彎曲(鼻の骨が曲がった状態=形成不良)といった病気。
また、副鼻腔炎を放置しておくと鼻の粘膜が腫れあがり、鼻の中に鼻茸(鼻の粘膜の炎症でできるポリープ=腫瘍)ができます。これもいびきの原因になります。
肥満(二重アゴ)
喉の内側に脂肪が増えると気道が狭くなり、いびきが出やすくなります。二重アゴの人は特に注意が必要。
ここでお伝えした原因の中で、この肥満だけは自力で改善可能です。運動しましょう。
ただ、いきなり負荷の高いものをやると体によくないため、まずはウォーキングくらいの軽く適度な運動から始めてください。
奥さんと2人でウォーキングするのもいいんじゃないですか。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸と診断されるのは、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、それが一晩の睡眠中(7時間)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あったとき。
主な症状は下記のとおり。
- 睡眠中に大いびきをかき、発作的に息が止まる、これを繰り返す。
- 睡眠時間は十分取っているのに、寝不足な感じがする。
- 朝起きたときに頭痛がしたり頭が重い。
- 日中に強い眠気を感じる。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、重症だと命に関わりますので、早めに病院を受診してください。
寝不足な感じがするからといって睡眠薬を飲んだりすると、薬の効果でさらに喉の筋肉が緩んで、症状が余計にひどくなる場合がありますので、自己判断は危険です。
まとめ
横向きでも止まらないいびきには、今回ご紹介したような病気(口呼吸、慢性鼻炎、喉の病気、肥満、睡眠時無呼吸症候群)が隠れている可能性がありますので、早めに病院を受診してください。
睡眠時無呼吸症候群が疑われるときは、呼吸器科(呼吸器内科)へ行くのが良いでしょう。
そうでない、比較的軽めの症状の場合は、まず耳鼻咽喉科へ。病院によってはいびき外来を設けている病院もあります。
横向きでも止まらないいびきを治して、快眠と健康、そして幸せを手に!
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